「あれ、数百円で買えるじゃん」大家になってから、第二種電気工事士を取った話
大家になってから、取った資格がある。第二種電気工事士だ。
宅建のような不動産系の資格ではなく、現場の資格である。コンセントの交換、スイッチの交換、シーリングライトの取り付け。そういう工事を、自分の手で、合法にできるようになる資格だ。
今回は、私がなぜこの資格を取ったのか、どう勉強したのか、そして元が取れたのか。その記録である。
きっかけはホームセンター。「ほとんど人件費じゃないか」
私はホームセンター巡りが好きだ。
建物が古くなってくると、さまざまな交換が必要になってくる。コンセントの増設、古くなったスイッチの交換、シーリングの交換。そういうことを考えながら材料売り場を歩いていると、あることに気付く。
「あれ、数百円で買えるじゃん」
そういう部品が、多々あるのだ。
一方で、コンセント交換を業者さんにお願いすると、当時の値段で8,000円から12,000円くらいだった。部品は数百円。ということは、ほとんどがその人に支払う料金、人件費である。
そう思った時に、自分でできないのかな、と思った。きっかけはそれだけだ。理由は、本当にこれ一つしかない。
ただし、コンセントやスイッチの交換は、資格がないとやってはいけない工事である。だから、資格を取ることにした。それが第二種電気工事士だった。
勉強はYouTube。塾タイプと家庭教師タイプ
先に書いておくと、私は電気や科学がもともと得意なわけではない。
その私がどう勉強したかというと、基本的にYouTubeである。お世話になったチャンネルは2つ。HOZAN(ホーザン)株式会社の「電工試験の虎」と、「ガミデンキちゃんねる」だ。
私のイメージでは、電工試験の虎が塾。ガミデンキちゃんねるが家庭教師。家庭教師のような距離の近さが、すごくいいなと思っていた。
ただ、私の性格上、動画の途中で広告が挟まると、すごく切り離された感じがしてしまう。やっぱり、広告がないのがいい。当時広告がなかった電工試験の虎に一本化して、ひたすらやった。
学科は過去問を1日1時間、1ヶ月。技能は電工試験の虎で候補問題13問を2周した。
教材もいくつか買ってみたが、やっぱり読まなかった。ただ1冊だけ、あってよかったと思える本がある。写真付きで「こういうのがダメ、こういうのがいい」が載っている技能試験対策の本だ。欠陥になる例とならない例が目で見て分かるので、技能の練習でとても助けられた。
学科は、計算問題から逃げない方がいい
学科で一つ伝えたいことがある。計算問題から逃げない方がいい、ということだ。
試験を開くと、問1から問10までは基本的に計算問題である。ここを取れるか取れないかは大きい。数式が分かって、それを解いていく。そこだけでも、やっぱり大きい。私は苦手だった。それでも、ここは逃げない方がいいと思っている。
それから、写真を見て「これはどういう道具か」を答える問題。これが後々、実務でいちばん役に立っている。
学科も技能も、その後の実際の電気工事にそのまま役立つ内容が多い。試験対策と割り切らず、ちゃんとやっておいた方が得だと思う。
工具は高かった。でも、シーリング4灯で元が取れた
技能試験は、やるだけである。ただ、練習用の工具と材料は本当に高かった。私が買ったのは、HOZANの工具セットと、練習用の材料セット(2回分)だった。当時、お金を持っている方ではなかったから、「高いな」という気持ちで買った。
私が使ったものの現行版は、工具が「HOZAN DK-28 工具セット」(Amazon / 楽天)、練習材料が「HOZAN DK-52 第二種電工試験練習用 2回セット」(Amazon / 楽天)である。材料セットは年度版があるので、受ける年のものを選んでほしい。
それでも、こう考えた。
シーリングの交換を業者さんにお願いして、仮に1ヶ所1万円だとする。うちの古い2DKの部屋には、シーリングが4灯あった。1部屋で4万円。2部屋やれば8万円。単純計算だけれども。
自分でやれば、部品代だけで済む。腕前が分かるかどうかも分からない人にお願いするよりも、自分でできることを自分でやれば、当然お金が残る。
実際に自分の建物で交換をして、「元が取れた」という気持ちになれた。お金の面もそうだが、気持ちとしても、すごく良かった。
同じ立場の大家さんへ
取れるなら、ぜひ取ってほしい資格だと思っている。時間を作れば取れる。私のペースは、学科まで1ヶ月、技能までさらに1ヶ月だった。
一番の壁は、勉強を続ける気持ちの維持だと思う。私の対策は2つ。試験の1ヶ月前から始めること。そして、受験料を先に払って退路を断つことだった。
申込みは、電気技術者試験センターのサイトからインターネットで行う。学科はCBT方式(会場のパソコンで受ける方式)も選べる。日程は年度ごとに決まっているので、次の試験日から逆算して始めるのがちょうどいい。
建物が古くなるほど、コンセント、スイッチ、シーリングの出番は増えていく。そのたびに数千円、数万円が出ていくのか。部品代だけで済むのか。10年単位で見ると、この差はかなり大きい。照明器具でいえば、次は製造が終わる蛍光灯16台の交換が控えている。
※電気工事は、資格がないとできない作業が法律で決められています。実際の工事は、資格を取ってから、資格の範囲内で。それが一番の前提です。
































