「お金もある、仕事もある」のに保証会社NG。築古アパートの判断基準
保証会社の審査に、通らない人がいる。
お金もある。仕事もしている。一見、何の問題もなさそうな人だ。それなのに、通らない。
数年前、私はそういう人に出会った。今日は、その話をしたい。

ことの始まりは、紹介だった
私が保証会社を導入したばかりの頃のことだ。
直前に、夜逃げや家賃滞納で困っていた。だから「これからは保証会社を入れよう」と決めたところだった。そんなとき、知り合いの大家さんから「うちにも紹介してくれないか」と言われた。
紹介された相手は、ある男性だった。年は30代から40代くらい。塗装関係の仕事をしていると聞いた。その大家さんが昔から通っているお店の常連で、顔なじみだという。金払いもいいし、お金も持っているようだ、という話だった。
その人が「社宅のような部屋を借りたい」と言っている。だから、その大家さんの戸建てを紹介することにした。まず部屋を紹介して、それから保証会社に申し込みを入れてみる。そういう流れになった。
審査が、通らなかった
保証会社に申し込みを入れた。すると、通らなかった。
審査に落ちた理由は、こちらには教えてもらえない。これは保証会社の仕組み上、仕方のないことだ。なぜ落ちたのか、大家にもわからない。
ただ、保証会社の人と話していたとき、こう言われたことがある。
「なんで自分が落ちたかは、本人は大体わかってます」
この言葉が、ずっと頭に残っている。落ちた本人は、心当たりがあるものだ、と。過去に何かあったのだろう。クレジットカードの滞納かもしれないし、別の何かかもしれない。理由はわからない。でも、本人にはわかっている。そういうことらしい。
私は、その紹介された男性に聞いてみた。「何か、思い当たることはありますか」と。すると、返ってきたのは「いや、全くない」の一点張りだった。
ほんとかよ、と思った。でも、それ以上は聞けない。
最終的な判断は、大家さんに委ねた
ここからが、少しややこしい。
もともとは、知り合いの大家さんからの紹介だ。その大家さんの顔も立てなければいけない。一方で、保証会社には通らなかった。
私は、自分の物件ではないから、最終的な判断はその大家さんに委ねることにした。ただ、一つだけ、はっきり伝えた。
「保証会社が通らない人は、過去にやっぱり何かしているはずです。だから、おすすめはできません」
私が言えるのは、ここまでだ。決めるのは、その大家さんだ。
保証会社に入れない人は、通さない
この一件で、私は一つの判断軸を持つようになった。
保証会社に入らない人、入れない人は、通さない。これは、すごく大切なことだと思っている。家賃の管理という面では、特にそうだ。
保証会社は、ただの手続きではない。第三者の目で、その人を見てくれる仕組みだ。大家一人では見抜けないことを、過去のデータから判断してくれる。その判断を、軽く見てはいけない。
情で動きたくなる時もある。紹介だったり、いい人そうだったり。でも、入ってから問題が起きて「やっぱりか」となっても遅い。だから私は、保証会社の判断を、一つの線引きにしている。
お金があっても、仕事があっても、それだけでは判断できない。見えないところに、何かがある。保証会社は、それを教えてくれる。私はそう考えている。
この記事は、築古5物件を自主管理する私自身の経験をもとに書いています。保証会社の審査基準は各社で異なります。具体的な入居判断は、ご自身の責任で行ってください。





















